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発声の基本「腹式呼吸」とは何か?:「横隔膜」を使う

      2017/04/30

ボイトレ情報

大抵のボイトレ本や歌の教本で最初に扱われるのは、「腹式呼吸」に関する項目です。腹で呼吸する、というは易しですが、ちょっと漠然としていていますよね。ぼくも「腹式」の感覚がイマイチわからないまま数年歌い続けておりました。

しかし、海外のボイトレ動画をみていると、この「腹式呼吸」という言葉の代わりに、「横隔膜(diaphragm)」という言葉が頻出します。「横隔膜」とは、肺の下あたり、ちょうど胸と腹の境目にある筋板で、その収縮によって呼吸をコントロールする役割があります。「腹式」よりも特定の部位を指し示しているので、個人的にはなんだかわかりやすい気がしますが、いかがでしょう?

この「横隔膜」を動かし、呼吸をコントロールすることが、歌唱の第一歩なのです。
今回は、「How to Sing with Your Diaphragm」という動画をみながら、「横隔膜」についてのポイントをまとめていきたいと思います。

横隔膜を使って歌う、とは

歌を歌うとき、「喉で歌う」「腹で歌う」という表現をされることがあります。
通常、「腹で歌う」ほうが良いとされますが、これらはどう違うのでしょうか。

今回ご紹介の動画では二つの違いをわかりやすく提示してくれます。

まず、「きらきら星」を喉声で歌ってみせます。
このとき、喉が閉まっていて苦しい音に聴こえるのでしょうか。喉で歌うときの弊害はこれで、聴いていて苦しい、というのと、実際歌っていて苦しいので、喉がすぐつかれてしまうということらしいのです。

では、喉のプレッシャーを取り除き、横隔膜で歌ったときはどうなるのでしょうか。
同じく「きらきら星」で例示してくれます。

なるほど、深くリラックスしたいい声に聞こえます。
このとき、息を吸い横隔膜をひろげて歌唱しています。
胸のあたりは動かず、また、喉にも緊張がかかっていない状態です。
そのため、すぐに喉が疲れない、持続的な歌唱が可能ということですね。

「喉声かどうか」を確認するもっとも簡単な方法は、喉全体に手をおくことだそうです。
もし、喉におおきな動きや振動を感じられれば、おそらく喉に負荷をかけすぎています。
その際は、横隔膜に手をおき、その広がりを感じられるようになりましょう。
こうしてはじめて、声帯を酷使しない方法で歌えるようになるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
短い動画ですが、「腹(横隔膜)で歌う」ことのメリットは体感できたのではないかと思います。
しかしながら、声はあくまで「喉から出る」ものなので、いささか疑問が残るのもまた事実…。そんな方は一度下記のエントリーを参照いただけるとよいかもです。

「お腹から声出す」という迷信?

歌の基本5か条の項でも触れられていましたが、横隔膜は「クルマのエンジン」です。これから歌の始める方はもとより、長らく歌を歌ってきた方も、定期的な点検・メンテナンスをしてみては?

ではまた。