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ロックなハスキーボイスの出し方(sing with rasp)

      2017/04/29

ボイトレ情報

「ハスキーボイス」、かっこいいですよね。息漏れが強くセクシーな声は、ロックらしさ満載でとても格好良いですよね。「ガラガラ声」「ダミ声」とも揶揄されるような、いわゆる「きれいな声」とは異なるからこそ、味わい深く、ブルージーに聞こえます。

そんなわけで、このハスキーボイスに憧れるシンガーの方も少なくないと思います。が、一般的に「良い」とされる発声とは大きく異なるように聴こえるため、生まれ持ったものか、あるいは「酒焼け」「タバコ焼け」の産物であるかのように語られることが多いのが現状です。

しかしながら、どうも後天的に、発声が体得可能なんじゃないか、というのが僕の見立てで、その鍵となるのが今回ご紹介する「Rasp」という概念です。

「Rasp」とは、「ギリギリとした、耳障りな音」という意味合いで、ロックシンガーの声の技巧の一つだ、というところは以前のエントリーにて扱いました。

しかしながら、この「Rasp」が具体的にどういう音色を示すのか、単なる「歪み(distortion)」とどう違うのか、というところまでなかなか理解できなかった側面があります。

そこで、今回はこの「rasp」について詳しく教えてくれている動画をみつつ、ロックの歌声に迫っていきたいと思います。

「rasp」と「distortion」

この2つは、どのように使い分けられているのでしょうか。動画内で、DerekReno氏は概ね次のニュアンスで使っています。

rasp:息漏れがあり、ブルージーな音色

distortion:息漏れがなく、タイトで歪んだ音色

つまり、「Raspy」な声で重要なのは、そのエアリー感ということです。息漏れがある音色ということで、我々の世界でいうところの「ハスキーボイス」に近い感じです。以前のロック声エクササイズの動画で使われた声に近い音色でしょうか。

ハスキーボイスの練習法

空気感のある歪んだロック声の「Rasp」、いわゆるハスキーボイスの感覚をきっかけとなるのは、なんと「ダースベイダーの呼吸」の真似のようです。

この「コホォー」という声に、タイトなディストーション声を重ねると、息漏れのある、ハスキーボイスが出来上がるのです。

さて、こちら、感覚がつかめたら次の三段階で練習します。

息漏れのあるディストーションでハミング

「hey」の発声でRasp

ミドルレンジでRasp。顎を落とすのがコツ

これらは、必ず喉に良いわけではないけれど、これはロックンロールなので、発声のルールを気にしすぎてはいけない、とのことです。ロックですね。

ただ、過剰にやる必要はなく、普通に喋る時より、少しだけエアーを加えてやるのが、かっこいいRaspなので、あまり無理しすぎるということはありません。

多く息が必要となりますが、これを支えられるだけの横隔膜のトレーニングは欠かせません。
動画の中盤でRaspな歌声のデモンストレーションを見せてくれますが、練習曲は歌いやすいキーの曲で良いとのこと。
また、練習中は、水を飲み、ウォームアップは忘れずに!

まとめ

いかがだったでしょうか。
「ハスキー」に比べ「Rasp」は適用範囲の狭い概念で、必ずしも一致しないでしょうが、息が感じられる、ロックの「あの歌声」を手にしたいキッズにとっては参考になるのではないでしょうか。

動画の最後のほうで、Derek氏が「喫煙とジャックダニエルが実はマル秘のコツなのさ・・・」なんてことをおっしゃってますが、冗談らしいのでやめてくださいね

この人を見ていると多分ある意味心理なのでしょうが、元の場所に戻れない可能性大です・・・。

(比較的)健康的にかっこいい「ハスキー」を目指したいですね。
ではまた。