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裏声が出来ない…?ファルセットの出し方、練習方法まとめ

      2017/05/27

ボイトレ情報

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突然ですが、僕は裏声が出来ません。

「裏声≒ファルセット」は、ボイトレの最初期に練習するもので、曲がりなりにもボイトレ情報を集めているブログの主としてはお恥ずかしい限りなんですが、大マジです。

前々から裏声が出来ていないことに薄々気がついてはいたのですが、元々ミックスのベルティングに近い発声のためハイトーンを比較的歌うことができていたため問題に気付かないフリをしていまして。

「出るならいいじゃん」という開き直り方もあるんですが、発声が安定しない、細やかなピッチコントロールが出来ない、喉頭が上がり声が細くなると言ったファルセット(というか輪状甲状筋のトレーニング)が出来ていない事による弊害が強く感じられるようになってきました。それゆえ一大決心?し、本気で裏声に向き合ってみよう、と思った次第です。

今回は、色々調べて現時点で裏声についてわかっていることをまとめていきます。
僕自身まだ解決していない問題なのですが、同じ悩みを抱えている方の何かの参考になれば…!

改めて、裏声とは

文字通り裏返った声です。
声楽でいうところの「ファルセット(falsetto)」と大体同じものかと思います。
「ファルセット」はイタリア語の「falso(英:false「偽の」)」に指小辞の「-etto」がついたものです。つまり「偽の声、仮の声」といった意味ですね。余談ですが、スパゲッティ(単:spaghetto)も似たような形(「spango(ひも)」+「-etto」)だそうな。

常に地声(≒実声、フルボイス、リアルボイス、チェストボイス…などと呼ばれる普通の話し声)との対比で考えられるのもポイントです。例としては、「ミッ○ーマウスの声」なんかが裏声だと言われていますが、実声と比べ、どことなく抜けたファンシーな感じの音色ですね。

「純粋な裏声」

「なんだ、ミッキー○ウスの真似か。そんなんできるよ!裏声楽勝じゃん!」と思った方も今一度チェックして欲しいのですが、それは本当に「正しい裏声」でしょうか?いや、正しくは、「純粋な裏声」になっていますでしょうか。

ネットで調べる限り、「純粋な裏声」はなんとなーく次のような定義になっているように思います。

  • 息漏れがある
  • 喉仏が上がらない(むしろ下がる)
  • 首裏から音が抜けていく
  • 音域は男女ともB4あたりまで

どうです?できますでしょうか…?

僕の場合、高音域でも「息漏れがなく」「喉仏が上がり」「音は鼻腔OR口から抜け」「音域はD5あたりまで裏返る感覚がない」という完全詰んでる状態です(^q^)

なぜ「純粋な裏声」が重要?

なぜこの声が重要なのでしょうか。
理由は二つあると思っていて、一つは「声のコントロールを高める」、もう一つは「輪状甲状筋のトレーニング」です。

声のコントロールを高める

「純粋に裏声機能」のみを駆動できる、というのは、声を自由にコントロールする上で重要なようです。

フースラーの発声メソッドでは声区を分離するときに重要な声がこの重要な裏声だとされています。どのメソッドでもそうですがこの声が出ていないとその声は混合状態にあり、いつまで経っても不自由な状態にあるとされます。
引用:http://k-voicetraininglab.com/falsetto/

声を意識的に分離できることで、より高音発声が自由になるメリットがありそうですね。

輪状甲状筋のトレーニング

ボイトレ頻出用語の輪状甲状筋ですが、喉の前方、輪状軟骨と甲状軟骨を接続する筋肉で、ここが「音の高さ」を調節するのに大変重要だといいます。喉頭をヨコから眺めるとこんな感じらしいです↓

輪状甲状筋

この輪状甲状筋が働くと甲状軟骨が前傾し、声帯が張ることで高音が発声できるといいます。
そして、この輪状甲状筋を最も効果的に動かせるのが、「裏声発声時」の発声フォームなんだそう。だからこそ、裏声がちゃんと出来ることが重要なんですね。

裏声の感覚を掴むトレーニング方法

さて、実際「裏声ができない人」が「裏声」の感覚をつかむための練習法はどんなものがあるんでしょうか。

正直なところ、「裏声を知らない人」はいても、「できない人」は少数派なのか、あんまり練習方法が見当たらないのが正直なところです・・・。(ちなみに英語圏の練習方法もイマイチ見当たりません・・・。)

ですが少ないながらも「できない人向け」の練習方法もいくつかありました。

フクロウの鳴き真似

裏声界で最も有名な動物といえば、このフクロウですよね。

元々は「YUBAメソッド」という国内で有名なボイトレで知名度を上げた方法論らしいですね。「フクロウの鳴き真似=裏声」なので、うまく輪状甲状筋をトレーニングできるようです。

しかしながら、ぼくみたいな「まったく裏声ができない人」にとってはそもそも十分にフクロウの真似ができないので、ある程度裏声を掴みかけている人向けかもですね。

顎を上げて息漏れ

これも頻出の方法論です。

少しあごを上向きにして、喉仏が上がらないように、「高い息漏れの声」をつくって裏声の感覚を探ります。うまくできるようになったら少しずつ母音を「お」の形にして裏声にしていくようです。

「正しい裏声は顔を上に向けても変わらず発声できる」との意見はよく見ますので、それに則った方法論といえるでしょう。

一方、「あごを上げた際に喉が閉まってしまってむしろ裏声ができない」という意見も散見されますので、結構検討の余地がありそうです。

あくび発声

「もうまったくできない!」という方は、さらに「欠伸」から感覚を見つける必要があるようです。

■まず【お】の口を作りあくびをしましょう!

■うまくあくびが出たら息を吐くときに【ほー】と声を出してみましょう。

■声を頑張って出そうとしなくてもいいです。

■溜息のようなレベルで大丈夫なので意識的にだしてみましょう。
引用:http://uragoe.seesaa.net/article/420296009.html?1433774404

これが裏声の原型の原型になるそうです。「欠伸」という生理現象にまで遡りますので、この方法で裏声感覚を身につけられる方は多そうです。

一方、僕はまずもって欠伸の状態でがっつり地声系の声になってしまうのですが、同じような方にはさらなる工夫が必要でしょう…。

まとめ

いかがだったでしょうか。

洋楽ハードロック的な発声はもちろん、安定したハイトーンボーカルを目指すのであればやはり避けては通れないのがこの裏声、ファルセットという方法です。

ぼくは長い間随分回り道をしてようやくその重要性に気づきなんとか体得できるよう四苦八苦しております…これからボーカルを練習していく、という方は反面教師にしてくれれば。

あとまあ、こんなぼくにも「絶対裏声を体得させられる」という稀有な方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントくだされば幸いです。マジで喜びます。

ではまた。

どの方法でも「裏声が出ない」という方へ:2017/5/27追記

裏声を出せない理由として、「地声との混合」という考え方があります。これはボイストレーナー武田梵声氏の提唱する「フースラーメソード」における概念だそうです。どうやらぼくはそれに該当するらしく、上記の方法ではイマイチ裏声を獲得できませんでした…。そんな中、大きなヒントとなったのが「吸気発声」です。詳細は以下を御覧ください。

裏声が出ない人は「吸気発声」を練習してみると良いことがあるかも、という話