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R&B風に歌える!?ブルージーなコブシ(riff)の回し方

      2017/04/29

ボイトレ情報

よし、メロディやリズム、歌詞は完璧、さあ、と意気込んで歌ってみると…「?」

なんだかイマイチ、物足りない…?

カラオケやらバンドやらで洋楽を歌う方ならば一度はこんな思いをした経験があるのではないでしょうか。

原因は発音やらなんやら色々あるかと思うんですが、もしかすると、それはあなたの歌に「コブシ」が足りないから、かも知れません。

「コブシ」といえば我々日本人はすぐに「演歌」を思い出すわけですが、実は洋楽にだってそれ特有の「コブシ」があるわけです。

今回は信頼と安心のニューヨークのボーカルコーチ、Justin Stoneyさんに、そんな洋楽の「コブシ(Riff)」の基礎を教えて頂きましょう!

リフ(Riff)とは

上記の動画では、「コブシ」に近い概念として「リフ(Riff)」という言葉が出てきます。

「リフ」と聞くとギターをやる人なんかは「4小節くらいのひとまとめのフレーズでイントロなどで繰り返し使うもの」というような感じで認識されているかと思いますが、ボーカル業界では少々違うらしく、音を素早く移動する、いわゆる「メリスマ」に近い概念として紹介されています。

メリスマ (melisma) とは、シラブルの対語である。歌詞の1音節に対して、いくつかの音符を当てはめるような曲付けの仕方をいう。あるいは、もともと1音節対1音符で作曲されている部分(シラブル様式)に、2つ以上の音符を用いて歌うことを言う。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E

この「メリスマ」が日本歌謡界でいうところの「コブシ」みたいなものなのです。(厳密には違うらしいですが・・・)

つまり、「リフ」=「メリスマ」=「コブシ」ですね。

この「リフ」ですが、ロック、ポップス、R&Bなどで使用されます。1:08あたりでサンプルが聴けますが、いかにもバタ臭い感じで、途端に洋楽色が高まる気がしませんか?

「リフ」の第一歩はペンタトニックスケール

さて、こんな洋楽ちっくな「リフ」ですが、どのように覚えていけばいいのでしょうか。

Stoneyさんいわく、「まず最初にペンタトニックスケールを覚えよう」とのことです。

なぜなら、大体95%のボーカルリフはペンタトニックで出来ているから、とも。

ペンタトニックスケールとは5音で構成されたスケールです。よく知られている(ドレミファソラシ)の7音から2つ抜いたものになりますね。

ここでは、Stoneyさんが鍵盤で例示してくれます。最初の白鍵盤のみの場合、(ラ ド レ ミ ソ)の5音ですね。いわゆるAmのペンタトニックスケールです。このマイナーペンタトニックによる「リフ=コブシ」が、洋楽ロック/ポップス/R&Bの「らしさ」につながるわけですねー。

参考:Adele “Rolling In The Deep”


参考楽曲は、Adele “Rolling In The Deep”です。いかにもな「らしさ」のある歌声です。

この楽曲の歌メロはペンタトニックスケールになっております。ですので、「リフ」が多用されているんですね。たとえば歌い出しの「there’s a fire」の「fire」が「レ→ラ→ラ」と2音で動くところを、「レ→ド→ラ→ラ」と「ド」が小さく挿入されています。(言葉だとわかりづらいですが・・・)

エクササイズ:mayトレーニング


「リフ」感覚を養うため、「may」の発音で、ペンタトニックスケールを上下します。動画の5:10あたりからです。

まとめ

「リフ」=「メリスマ」=「コブシ」

洋楽の「リフ」の95%はペンタトニック

いかがだったでしょうか。「コブシ」で我々が演歌を思い出すように、「リフ」にはブルースの雰囲気が凝縮されているように思います。細かいですが、こういった技巧が歌の土着感や、歌い手の個性となるんでしょうねー。

ではまた。