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ブルース・ディッキンソンに学ぶメタルボーカリストの極意。アイアンメイデン来日感想

      2017/04/29

ライブ参戦

maiden2016

引き続きメイデン来日で浮ついている私です。本日20日の来日公演@両国国技館、控えめに言っても素晴らしい公演でした。

恐らく詳しいライブレポートなんかは僕が書くまでもなく誰かが上手にまとめてくださると思うので、こちらはボーカルサイトの体裁を保ち、ひたすらブルース・ディッキンソンを讃えます。そしてその素晴らしいステージ内容から、我々野良ボーカリストにとっての学びを抽出していければ。ではlet’s rockin!

とりあえず、ブルース・ディッキンソンは病気に勝っていた

まずOPのDoctor Doctorで既に感涙でしたが、曲が終わり暗転、新譜”Book of Souls”から、”If Eternity should fail”が始まります。SEのイントロから、ブルースのボーカル。この第一声を聴いただけで感じるメイデン臭。この時点で既にぼくの涙腺は崩壊です。

今回の来日公演に向けて、ぼくには1つ心配がありました。そう、「ブルースは果たして歌えるのか?」という点です。ご存知の通り、ブルースは昨年に喉頭部のがんを公表し、手術をしていました。「いかに超人ブルースといえど、喉をやっちまったのでは…」と。

しかしまあ、その心配は杞憂に終わります。”If Eternity should Fail”、続く”Speed of Light”と、スタジオ盤以上にパワフルに歌い上げます。なんということでしょう。

そして、彼の代名詞とも言える激しいステージアクション。広いステージと足場を縦横無尽に駆け巡ります。この人、ホントに病気だったんでしょうか。

実際にみるとやはり凄いステージング

名曲”Children of the Damned “では珍しいマイクスタンドを使ったパフォーマンスをしてみたり、”Tear of a Clown”のギターソロ中ではよくわからん犬掻きみたいな動きをしていたり、”the Red and the Black”ではしっかりリフの合唱を客に煽ったりとまあ大活躍です。

そう、なにもボーカリストの仕事は歌うだけじゃないんです。
ただ棒立ちで歌い、他メンバーのソロパートでは水をただ飲むだけ…みたいなのはアマチュアバンドにはありがちですが、これではいただけません。特にメタルなど、他のジャンルに比べギターソロの時間が長いわけで、その時間をただボーと過ごしてしまうのは職務怠慢ともいえるでしょう。

その点、ブルースのステージパフォーマンスは、隙間なく客を喜ばせる仕掛けが存在していました。
ステージに上がるボーカリストの皆様にとっては学びの多いステージだったんでは?と思います。

極限的には、立ち姿が良かった

前の内容と矛盾するようですが、ぶっちゃけただ立っているだけでブルースかっこ良かったです。彼はいわゆる「イケメン」ではないかもしれません(?)が、足を開き、腰を落として胸を張って力強く立っている様はまさにフロントマンで、手を大きくゆっくりと上げ下げしながら歌うだけで、ガツンとくる迫力がありました。

メタルではボーカリストがダンスする、というのは極めて稀でしょう。ぼくはBaby Metal以外に踊るメタルバンドは知りません。
しかしながら、やはり人の視線を集めるのがステージ上のフロントマンです。歌声だけでなく、体全体で音楽を表現するべきなんでしょう。個人的な体感では、歌声そのものよりもむしろ立ち姿でボーカリストの良し悪しが7割方決まるのではないかと。それくらいブルースの立ち姿は立派でした。

まとめ

スタジオバージョンは目標ではない、倒すべき相手

ギターソロの時間こそ本領発揮するべし

立ち振る舞いでメタルの雄大さを表現

まあなかなかぼくら素人が超人ブルース・ディッキンソンを真似できるものではないですが、重要なのは「音源だけではない、ライブでこそ見るべき価値がある」と思わせるものがあるかどうか、という点ではないかと。少なくともメイデンのライブは「見れて本当によかった」と思ってますし、そう思わせる説得力がブルースのステージングにはありました。こういうところが舞台に上がる人にとっては大切だよなあ、とブルースに教えられた気がします。

そのほか、雑記

セットリストは事前に出ていた他国での公演と同様でした。
Iron Maiden Book of Souls Tour 2016

個人的に嬉しかったのは”Blood Brother”。ライブでこそ聴きたい一曲だったので。「いろんな国のやつらでみんな一つになろうぜ」的なブルースの MC含め、胸にこみ上げてくる熱いものを感じました。

逆に少し残念だったのがTrooper。なんと曲が始まって最初のヴァースを丸々観客にふってました。「みんな歌えんだろ?歌おうぜ」ぐらいな感じだったのかもですが、ぼくはこの名曲をブルースの声で聴きたかった・・・。→ほんとはトラブルでブルースがうっかりマイクを持っておらず歌えなかった為らしいです・・・笑

あと、安い席でスピーカーの真横だったためか、音響が芳しくなかったです。音はめっちゃでかいんですが、バランスが悪くハイがきつくて耳が痛かった・・・。耳栓買っとけばと後悔しました・・・。↓こういうやつね。


引用:http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00XKYTZ8G

まああれこれ書きましたが、つまりは超かっこいい最高のライブでした。

ではまた。Up to the Iron !