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高速道路の星!イアン・ギラン(Deep Purple)風の歌唱法

      2017/04/29

ボイトレ情報

Deep Purple, 01. Dezember, 1970, Niedersachsenhalle, Germany

Deep Purple, 01. Dezember, 1970, Niedersachsenhalle, Germany


英国ハードロックの雄、Deep Purple
。ここ日本でも人気は絶大です。「Smoke on the water」「Highway Star」「Burn」など、シンプルでかっこいいので、今なお学園祭や何かしらの余興などのコピーバンドでは定番となっています。
このDeep Purple、バンドでやってみると意外とネックとなるのがボーカルで、名手イアン・ギランの激烈なシャウトは再現が難しく、数々のコピーバンドを苦しめてきました。

今回は、Ken Tamplin先生と、生徒のAdam君の2人で、レッスン形式の動画でイアン・ギランの歌唱法を解説してくれていますので、こちらを勉強していきます。

「Highway Star」

machinehead
Highway Star – ディープ・パープル

いわずとしれたDeep Purpleの代表曲です。コピーバンドでも定番ですね。
イアン・ギランといえばまず思い起こされるのはあの強烈な「シャウト」です。Highway Starでもイントロのリフでまず1シャウト決めますよね。まず、チェストからヘッドへとうまく接続できるようになるのが第一でしょう。

しかしながら。Tamplinさんいわく、ギランは、ヘッドとチェストをまぜたミドルボイスで発声したり、あるいはベルティングしたり、ヘッドボイスでなく強化ファルセットを使ったり…と場面に分けて様々な発声をしているのだとか。

Aメロの練習

1:40からです。TamplinさんがAdam君と一緒に歌い、ピッチ等を細かく修正していきます。
まずここで言っているのが、適切なディストーションで歌う、ということ。過去のエントリでも扱いましたが、声を歪ませて喉を痛めてしまうのは持続的な発声とはいえません。喉の奥を開き、横隔膜で支える、という基本的なことがロック歌唱においても大切なのです。

歪んだロック声で歌う方法

Bメロ「like driven power~」

4:30~から。先生もうろ覚えなのか、確認しながら進めていきます。この部分も結構重い歪み、コンプレッションをもたせて歌いますが、喉を閉めて声を歪ませるのではなく、歪ませつつも喉は開いて空気の流れを遮らないようにしましょう。ここでのダメな歪み、良い歪みの例示は良い参考になるかと。

サビ?の「I love it〜」の練習

ここは音が高域にジャンプしますね。
ここでの発声テクニックは、AC/DCのそれと似たもののようです。ファルセット、ヘッドボイスを強化し、歪ませて実声のように発声します。

サビ終わりの「I’m a highway star~」

7:11〜。ここでは、力強いベルティングにチャレンジします。まずはクリーンで力強く発声を確認し、その次に歪みを増やしていく、という形で練習するようです。

ヘッドボイスとベルティング

2番は比較的流しながら、二人で一緒に歌っていきます。大の男が一生懸命怒鳴りあっているので、冷静に見るとなかなかシュールな光景です…。
さて、2回目の「I love it〜」では、「完全にコンプレッションされたヘッドボイス」について言及されています。正直詳しくはよくわからなかったんですが、ここではチェストを持ち上げて歌うベルティングの指導がなされています。逐一ヘッドにならないよう細かく指導していますね。

「Child in Time 」


inrock

Child In Time – ディープ・パープル

名盤「In Rock」のハイライトともいえる曲で、なによりイアン・ギランのハイトーンシャウトが際立つ楽曲です。これについて後半14:00から解説されています。とはいえ、サビのシャウト部分だけです。

ここで行われるのは、根性のヘッドボイストレーニングです。まず、ヘッドボイスができることが前提になるので、それらの練習を先に行いましょう、とのことです。

はやく「ヘッドボイス」を身につけよう

ギランっぽさのポイントのひとつは、ワイドなビブラートを加えることですね。
そして、特に後半部のA5に関して、しっかり音程を保ったまま明るく鋭く発声できるようにする必要がありそうです。

まとめ

ギランぽさとは、

  • ワイドなビブラートを持ったヘッドボイスのシャウト
  • 喉を開き適切な息量をコントロールしつつ、歪ませた声
  • ほとんど実声のように聞こえる、重たい歪みのヘッドボイス

なかなか一朝一夕では難しいですが、これらができるようになると、イアン・ギランだけでなく、様々なロックシンガーの歌声が再現できそうですね。
あ、とにかく大声で練習が必要そうなので、近所迷惑にはご注意を!

ではまた。