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Westone UM pro10買ったのでレビュー!広くボーカリストにオススメしたい!

      2017/04/29

ボーカルライフ

最近いいものを入手しまして。

0702_hontai

そうです。インイヤーモニター、通称「イヤモニ」です。(「Westone UMpro10」という機種)。

気分はアリーナを駆け回るボーカリストであります。

爆音の鳴る現代のステージ環境では、「どうやって自分の歌声をモニターするのか」は死活命題です。

ボーカルの声は普通ステージ上のモニタースピーカーで聞くことになります。しかし、ライブハウスなんかでライブをしたことがある方はよくご存知かと思いますが、スピーカーの配置や他の楽器の音量具合によっては、全然自分の声が聴こえずに音程を外してしまったり、発声がブレてしまうということも。

そこで使われ始めたのがイヤモニです。要は鳴っている音をイヤホンでモニタリングすることで、スピーカーの配置や音量に左右されずに適正音量で自分の声をモニターできる、というシステムです。
だから最近のミュージシャンは皆ライブ中にこの形状のイヤホンをしているんですね。

このイヤモニですが、ステージ上のミュージシャンがモニターのために使うものなので、音のクセが少なくフラットで、各パートが明瞭に聞こえるなど解像度が高いという特徴があります。そのため、近年のイヤホンブームにつき、この手のモデルが一般人の間でも人気になってきました。

まあぼくもライブをするという予定は一切なく(あってもイヤモニを使えるような立派な現場はまずないでしょうが)、いわばただの歌好きの一般人なわけですが、移動中での耳コピや簡易な録音・ミックスなんかのために少し解像度の高いイヤホンが欲しいな、と思いまして。

長くなりましたが。
ということで、今回モニターイヤホンのエントリーモデル、Westone UM pro 10 を購入してみました。
市場価格¥15,000前後。オーディオファンからすれば多分超安価なわけですが、一般的な感覚からするとちょっとしたもんです。
しかし、買って本当に良かったと思います。これを以下にてレビューしていきますね。

開封の儀

さて、ガジェット系ブログを見ていて密かに憧れていた、「開封の儀」をやってみたいと思います。

外箱

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まずは外箱、製品と、めっちゃ歌のうまそうな外人の写真が使われています。この「ボーカリスト用」感のあるパッケージだけで高まりますね。

豪華な箱

こちらを開けると本体ほか各種備品が顔を出します。中に入っているのは次のような感じです。

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  • 本体
  • イヤーチップ
  • ケース
  • 説明書

まず外観からレビュー

小粒な感じです。イヤモニタイプのものはドライバが複数あったりして大きいものが多いんですが、これはいわゆるBA(バランスドアーマチュア)型のドライバが一基だけなので、筐体が小さくできているんですね。ぼくは耳がわりと小さいので、小型の作りがフィットします。ちなみにBA型とは、イヤホンのドライバの仕組みの一つで、もともとは補聴器などで使われた仕様のようですね↓。

dinamic_ba

イヤホンを構成するドライバー(音を出す部分)には大きく2種類あります。

1つは「ダイナミック型」で、これは一般的なスピーカーと同じ物が小さくなって入っているものです。

もう1つは「BA(バランスド アーマチュア)型」で、最近増えてきているものです。元々は補聴器に使われていたもので、ダイナミック型より小型で、繊細な音を出せますが、音圧や出せる音の範囲は”一般に”ダイナミック型よりは劣ります。

引用:http://www.jmuto.info/2014/12/shure-se846.html

ケーブルは捻られています。強度狙いか、ノイズ対策でしょうか。とにかくこのおかげで、とっても絡まりにくいです。「なんだかしらないけどいつの間にかめっちゃ絡まっている」という「イヤホンあるある」がないのはいいですね。

実はこのイヤホン、筐体からケーブルが取り外せます。なので、ケーブルの交換、いわゆる「リケーブル」が可能なんですね。(MMCXという規格らしいです)。なので、断線したときも安心です。

装着は前述の画像の通り、耳後ろからかける通称「シュアがけ」で装備します。この装着感が良い。とても良いんです。見事に外音をシャットアウトしてくれます。外れにくく、まさにライブ用途にはうってつけかと。

このとき大切なのは、自分にあったイヤホンチップを選ぶ、ということです。そうしないと装着感や遮音性が犠牲になったり、音質的なロス(主に低音部)を招きます。

付属のイヤーチップはシリコンタイプと低反発スポンジタイプが各サイズあり、結構充実しております。自分にフィットするものを選ぶのも楽しいひと時かもしれませんよ。(ぼくは小型の低反発スポンジにしてました)。

音質面での使用感レビュー

さて、肝心のサウンド面です。
いわゆるエージングというアレは行っていないため、箱から出してそのまま運用していく中での印象です。

まず気になる特徴は、左右への広がりでしょうか。各パートが分離感を持って左右に配置されているのが「見える」ような聴こえ方です。これは曲全体というより、各楽器を独立して細かく聴きたいぼくみたいな人間はハマります。楽器や歌、ハモりの耳コピなんかにめっちゃいいですね。

また、リバーブやディレイなんかの空間系のエフェクトも良く聴き分けられるのも、ボーカル的には嬉しいポイントではないでしょうか。

音域としては、全体的にはモニターらしい、いわゆるフラットな仕上がりです。
強いて言うなら高音寄り、やや高音が強め、といった印象でしょうか。とにかく歌やギターなどの音域がはっきり聞こえるので、その手の楽器の演奏・録音モニターとして有用なんじゃないかと。

逆に、BA型の特性らしいですが、低音は弱めです。が、しっかりと合うイヤホンチップをはめれば、十分に低音感を感じることができ、バスドラとベースをくっきり聴き分けられます。大丈夫です。

そんなところで、ボーカルを聴くにはまさにうってつけのイヤホンなんじゃないでしょうか。分離感がよく、左右のパンやエフェクトが見やすいので、ミックス、マスタリング用途もぼくのような素人レベルなら全然いけそうです。

購入前に悩んだイヤホンたち

参考までに、購入前に悩んだイヤホン達との比較も載せておきます。まず、購入にあたっての条件は以下のような感じでした。

      予算1万円台まで
      DTM等にも転用できそうな、フラットで解像度が高い音
      街中や電車内での使用が主となるため、遮音性が高く、音漏れが少ない機種

なので、各メーカーのモニタータイプのエントリーモデルが割と該当しました。

SHURE SE215

【国内正規品】SHURE カナル型 高遮音性イヤホン SE215 ブラック SE215-K-J

この手のイヤホンを普及させた立役者ですね。当初の購入候補でした。
まず、見た目がかっこいい。綺麗な流線型してます。街中で使う以上、アクセサリー的な意味合いも少なからずあるんで、見た目は馬鹿にできません。
あとやっぱ、ボーカリスト皆がお世話になる(SM58的な意味で)ということもあり、なんか馴染みのあるブランドです。

コスパが高いということで有名だったんですが、どうやら為替の影響で値上がりしている模様。それでも比較的安かったんですが、パワー感はあるものの分離感があまりなく、求めていた音色ではありませんでした。

SONY MDR-EX800ST

SONY INNER EAR MONITOR MDR-EX800ST

スタジオの定番ヘッドフォンであるアレのイヤホン版といった趣の商品。SHURE同様、ブランド的な馴染みが強いです。

試聴した感じフラットで解像度が高い作りで、結構ハマりそうな感じでした。
しかし筐体が大きいのか装着感があまり良くなく、遮音性があまりよくありませんでした。あと結構音漏れもします。なので結構いい線だったのですが今回は断念。

audio-technica ATH-IM01

audio-technica IM Series カナル型モニターイヤホン シングル・バランスド・アーマチュア型 ATH-IM01

日本が誇るオーディオメーカーのモニター型入門モデル。同じシングルのBA型ということもあり、今回購入したpro10とわりと似たような感じです。価格も大体同じですしね。
pro10と比較すると、ATH-IM01はどちらかといえば中音よりでモコっとした音色で、やや分離感に劣る感じがしました。まあ、あえて言うなら、ですが。
決定打となったのは、どちらかというとデザイン面かもしれません・・・。

ETYMOTIC RESEARCH ER4S

【国内正規品】 Etymotic Research イヤホン ER-4S-B

実は他にももっとハイクラスのイヤホンを視聴していたんですが、正直今の僕の耳では今回買ったPro10と(価格差以上の)圧倒的なクオリティの違いは感じることができませんでした。迫力や生々しさを求める方向なら、ヘッドフォンやスピーカーで聴いていた方が個人的には幸せな感じがするので・・・。

しかし、このER4S、これだけは別格でした。分離が良い、その良さが他のイヤホンとはちょっと別次元な感じです。モニターとしては理想的なイヤホンじゃないでしょうか。ちょっとお高いのですが、これは最後までずっと迷いました。

最終的には予算オーバーと、少し装着感が好みでなかったところがあり、今回は断念。
あとやっぱ、「イヤモニです」的な見た目の奴が欲しかった、ってのも正直ありまして・・・。

まとめ

いかがだったでしょうか。
まあ諸々述べましたが、ぼくはWestone UM pro10、とても気に入っています。ボーカル中心に音を聴いていきたい方にはオススメですよ!

Westone UM Pro 10 – ブルー WST-UMPRO10-BLUE

あとは、これが制作用途に使えるのかどうか問題ですが、これは今後別途レビューしてみたいですね。

まあひとまずは、これを装着しながら、ステージに上がる日を妄想しつつ日々電車通勤していきたいと思います…。

ではまた。