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英語の歌をホンモノっぽく歌うコツは「喉の響き」にあり!?

   

海外ボイトレ

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photo by https://morguefile.com/

洋楽ロックを歌う上で、ハイトーンやシャウトなどの発声方法に目が向きがちですが、「英語の歌詞をどう歌うか」、という言語的な壁もありますよね。
いわゆる「発音の良し悪し」です。これが気になって洋楽が歌えない、という方も多いのでは?
たとえば、純日本人のぼくが英語の歌を歌うと、いかにも「日本人英語」というか、のっぺりした平坦な印象の発音に聴こえます。

さて、以前のラウドネス二井原さんとB’z稲葉さんの対談を扱ったエントリにて、二井原さんが「英語の時の喉の使い方は日本語のそれと異なる」という旨の話をしていました。

その記事に対する被リンクが付いていたので気づいたのですが、どうやら英語のスピーキングの方法論として、「英語喉」というものが最近はあるらしく、ちょうど二井原さんのおっしゃっていたように、口内の表面的な「発音」だけでなく、喉の響き方まで含めて「英語的な発声」を行うことで、より「英語らしく」聞こえるように改善していきましょう、という理論のようです。

こちら「英語喉」さんのウェブサイトがございましたので、こちらを拝見させていただきつつ、勉強していきたいと思います。

http://www.nippondream.com/eigonodo/

洋楽が歌いたい方にとって、何かしら気付きが得られるんではないかと。

「英語喉理論」とは

こちらのサイト、動画を拝見する限り、「英語喉」の理論の核となっているのは、「英語の喉の使い方」「英語のシラブルの理解」の2つのようです。
これが洋楽を歌う上ではとても重要な概念に思えたので、下記で紹介していきたい、と思います。

英語らしく歌うには「喉」の響きから

今回は、さわりのレッスン1、レッスン2の動画を追ってみたいと思います。

まずは「英語喉」の最初のレッスン動画です。こちらでは、日本語と英語の「発声」の違いについて述べられています。

曰く、日本語は

  • 喉を絞める
  • 口先で発声
  • 硬く平坦な響き
  • 喉を緊張させながら、音を切る

一方、英語は

  • 喉を緩める
  • 喉の奥から発声
  • 深く響かせる
  • 喉をリラックスさせて流れるように発声

ですので、「より英語らしく」聞こえるためには、喉の緊張の存在に気づき、それを緩め、脱力して発声できるようにすることが第一のようです。

次にレッスン2、「英語喉の響かせ方」についての講座です。
いわく、日本語は喉の上の方、口先で発音しますが、英語ネイティブは以下の2位置にて発音するようです。

  • 首の上(あくびエリア) :ウォームな響きが得られる
  • 首の根元(ゲップエリア): 地鳴りのするような低音(≒多分ボーカルフライ)が得られる<

この二箇所の音色の違いを組み合わせることで、英語の「発音」を作っていくようですね。
そのため、日本語発声時に比べ、ピッチは低く、重心は下に、響きは深い発声になるようです。これは前回、二井原さんがおっしゃっていたこととリンクします。

ご覧になっていただいたように、用語は独自のものとなっていますが、語られていることはボイトレ界のそれと結構近しいことが言われていることがわかると思います。つまり、喉を脱力して、豊かな響きをつくりましょう、ということです。
日本語は元々硬く、緊張させて発声させる言語ようなので、そもそもボイトレ的な「脱力」とは逆の方向性を持っているんですね。ですので、英語をらしく発音するには、そのベースとなるリラックスした「発声」を身に着けなければいけない、ということのようです。
なのでこれは広義の発声練習なんですよね。多分。

英語のリズムで歌うには、「シラブル」の違いを理解する

英語と日本語では、言葉の持つリズムが違う、とはよく言われるところです。

ぼくもなんとなく感覚としてそうだろうなあ、とは思っていたんですが、じゃあ、実際のところどう違うのか?というとよくわからなかったんです。

そこで今回、理解を助けてくれたのが「シラブル」という概念です。日本語では「音節」と訳されます。

シラブル(syllable)とは、日本語でいう音節のことです。広辞苑(岩波書店・第5版)では、音節は「まとまりに発音される最小の単位。ふつう、核となる母音があり、その前後に子音を伴う」と定義されています。どの言語においても、言葉は母音と子音の組み合わせでなりたっており、母音を中心とする音のかたまりに分解することができます。そのような母音を核にした音のかたまりがシラブル(音節)であり、まとまって発音される音の一番小さな単位としているのです。
http://eigoriki.net/2008/01/post-4.html

そして、この「英語喉」のサイトによると、このシラブルが日本語と英語では異なり、それによって音数が変わるため「言葉のリズム」が変わるようなのです。

また、日本語と英語ではリズムが違います。日本語のリズムは2ビートで、英語のリズムは3ビートなのです。たとえばテニスという単語を発音すると、日本語では

TE-NI-SU

という具合に1シラブル(音節)に子音+母音の二つの音が入りますが(2ビート)、英語では、子音+母音+子音の3つの音がはいります(3ビート)。

TEN-NIS

このようにリズムが違うのですから、同じように話すことは無理なのです。これまでの日本人の英語の喋りかたは、ワルツで盆踊りを踊っているようなものだったのです。

http://www.nippondream.com/eigonodo/introduction

「音数が違う」となれば、歌には大きな影響が出るのは間違いないです。「Tennis」と2音で歌うべきところを、「てにす」と3音で歌ってしまえば、リズムも何も変わってしまいますもんね。このシラブルの違いを理解し意識することで、より「洋楽的なリズム」で歌えるようになるのかもしれません。

まとめ

  • 英語を発音をよく歌うためには、まず「喉のリラックス」のさせ方を学ぼう
  • グルーヴィに歌うために「シラブルの違い」を理解しよう

用語や理論が独特(あとサイトの雰囲気も独特・・・)なので、信憑性という点で「?」という部分がなきにしもあらず、という感じではありますが、中身を見てみると、音程、響きとリズム、という、音楽に親和性の高い発音のアプローチで、少なくとも洋楽を歌う上ではかなり助けになりそうな気がしています。なんせ、あの二井原さんと同じことおっしゃってますからね!

まだそこまで理解を深めていないのでなんともいえないのですが、ひとつ気になるのは、歌の音程上下と発音との共存ですね。「英語喉」ではその「英語らしさ」を音程(特に低音、ボーカルフライ)に当てはめているので、高音域での歌唱の場合の発音の良し悪しはどう決まってくるのか、興味があります。

「英語喉」、今後も注視していきたいっす。
これに限らず、洋楽を歌うための英語発音面のコツは随時探していきたいです。

ではまた。


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