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「声が凄い人」から「歌が上手い人」になる、「レガート」の効能

      2017/04/29

ボイトレ情報

「発声練習では結構声が出るのに、いざ実際に歌を歌うとなると、なかなか上手くいかない・・・。」このようなことを思ったことがある方はいらっしゃいませんでしょうか?ぼくはありますよ。

さて、今回のエントリは、そんな方にまず着目させて頂きたい、「レガート(Legato)」のお話です。
レガートはイタリア語で「繋ぐ」というような意味で、音楽的には異なる音符を接続して、途切らせずに演奏することを表します。これは楽器演奏のみならず、歌唱においても大変重要なスキルなんだそうですね。

そんなレガートに関して、ニューヨークのボーカルトレーナー、ジャスティン・ストーニーさんの講義を聞いていきたいと思います。

レガートとは

前述の通り、レガートとは「繋ぐ」の意で、音楽的には、「滑らかさ」とか「流れ」を表します。

ピアノのメジャースケールでレガートを例示してくれています。
2例演奏されますが、最初がレガートしたもの、次がスタッカートにしたものです。後者に比べ、前者では音が滑らかに移行しているのがわかるでしょうか。

もちろん、スタッカートが悪いわけではないんですが、レガートは歌においてとても難しい技巧とのことですね。

レガートの効果

声のテクニックを歌に使える

普段発声練習として様々な練習・エクササイズを行いますが、なかなか歌の中にその技巧を取り入れられない、というのは、レガートが損なわれているからだ、とストーニーさんはおっしゃっています。「声」を「歌」にする重要な技巧ということですね。

スクイーズや過度なコンプレッションを減らせる

より楽な音、より長いフレーズの歌唱を可能にする

ブレスサポートを発展させる

声のコントロールを向上させる

歌声を美しくする

・・・とまあ、主に音楽面において、多数の効果があるようです。

レガートの歌唱例:ビートルズ「Yesterday」

ポールの名曲「Yesterday」で、ストーニーさんがレガートの実演をしてくれています。

メロディを滑らかで、優美なラインで歌えていたのがわかるでしょうか。

次に、レガートを少し損なわれた状態でのデモンストレーションです。
違いが解りましたでしょうか?
前者に比べ、後者では、「子音を押し出す」ことを行っているため、滑らかな歌唱になっていないそうです。
特定の子音を強調するなく、滑らかなラインを保つことがレガートの重要なポイントとのことですね。

エクササイズ:boh goh Doh 1-3-5-3-1

「boh goh Doh」の発音で、1-3-5-3-1とスケールを移動します。

一見変な練習ですが、歌唱の際特につっかかりやすい子音に関しても滑らかに歌えるようになる、効果的なエクササイズなんだそうです。

まとめ

レガートは「声」を「歌」にする音楽的に重要な技術

「子音」でつっかからずに滑らかに歌えるよう、練習

いかがだったでしょうか。
楽器演奏と違い、「歌」の場合はどうしても「しっかり音を出す」ことに力を注ぐ割合が大きいので、どのように奏でるか、というのはおろそかになりがちなところですが、「歌が上手い人」になるためにはとても必要な着眼点のようにも思いました。

がんばります!
ではまた。