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ポール・ロジャース(Free, Bad Company)の歌い方

      2017/04/29

ボイトレ情報

paul_rodgers
photo by Florian Stangl(flickr)

「最高のロックヴォーカリスト」といえばこの人、ポール・ロジャース(Ex. Free, Bad Companyなど)の名が挙がることも少なくないでしょう。
R&Bに裏打ちされた確かな歌唱力はツワモノがひしめくロック界でも抜けてすばらしく、何時間でも聴いていられます。

ええ、勿論ぼくも大好きで、いずれはポール・ロジャースのように歌ってみたいなあ・・・なんて。
ということで、今日は、同様にポール・ロジャースが大好きで、歌唱面で多大な影響を受けたというケン・タンプリンさんによる、「ポール・ロジャースっぽい歌い方」講座を学んでいこうかと思います。

ポール・ロジャースの歌い方

まずはケンさんがデモ歌唱を聴かせてくれています。曲は「Feel like makin love」。気合が入っているのか、珍しくフル尺のようですね。
しかしながら、相変わらず素晴らしい歌声・・・。

さて、動画後半では簡単な解説が行われています。
ケンさん自身も愛聴し、大変影響をうけたとのことですが、ポールの歌声が好きな理由として、大きく次の3つを上げています。

  • 甘い歌声
  • 正確なピッチ
  • 自在な歌声:繊細にも吼えたライオンのようにも歌える

以後、楽曲の中での使われ方を説明してくれています。
ヴァースでは、まず第一の特徴の「甘いトーン」が使われています。「oo」の母音で歌われる、非常に特徴的な歌声ですね。
少しだけFroggyにするのがポイントだそうです。(Froggyについてはこちら

そして、コーラスで、彼は「ライオンのように」力強く歌唱しています。この際、喉頭は通常よりも、低いポジションに落とすそうです。

ポールは生来、重くなく、本当に甘く繊細に歌える素晴らしい声を持っています。そしてそんな甘いトーンとヘヴィなサウンドを、自在に行き来できる巧さ。そんなテクニックがポール・ロジャースを彼たらしめているんですね。

まとめ

例のごとく説明不足感があるこのシリーズですが…。
とはいえ、デモ歌唱を聴くだけでも勉強になりますよ、ほんと。

ぼく的に重要だと感じたのは、甘い声と重い声をかける自在に使い分ける、という点です。個人的に最近、「歌のうまい・へた」には「情報量」が関わってくるんじゃないかと思っていて、淡々と同じトーンで歌われる歌より、様々な声による強弱がある歌のほうが、「うまい!」と感じる場面が多い気がします。表現力ってやつでしょうか。
声の音色で楽曲全体の強弱をつけていくポールはまさに「巧いシンガー」といえるでしょう。

また、私的に補足させて頂くとすれば、「ライオンのように吠える」と例えられるヘヴィな箇所の歌声には、ブルージーな歪みがかかせません。ですので、次のエントリが参考になるかも知れません。

ロックなハスキーボイスの出し方(sing with rasp)

動画内では特に深堀されていませんでしたが、正確なピッチもまた彼の魅力だといわれています。地道な音感トレーニングも重要かもしれませんね。

ふらつくピッチを徹底修正!正しい音程で歌うための練習方法

しかしこんな歌声になったら死んでもいいな…。

ではまた。