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超人たちの饗宴!LOUD PARK2016感想(2日目)

      2017/04/29

ライブ参戦

loudpark2016


今年も行ってきました、ラウドパーク。

2016年の今年は10周年?だったんですね。2日開催で、ScorpionsとWhitesnakeがヘッドライナー、Children of Bodom、EXODUS、DOKKENやらCANDLEMASSやらNIGHTWISHやらRIOTやらが二日間で競演する、正真正銘メタル尽くしのフェス。

今回はギリギリまで熟考した結果、2日目の方に参戦いたしましたので、自分の観たもの、聴いたものを書き記しておこうと思います。

多分しっかりとしたレビュー、レポートはいろいろなサイトさん、ブログさんがやられるのではないかと思いますので、ぼくからは主にボーカル中心に少しマニアックな所感を書いていければ。一応歌練習ブログですからね、コレ。

SAVAGE MESSIAH

一番最初のFury of Fearには間に合わずでしたので、このバンドから。音源は全然聴いていない初見でしたが、「メタル」としか言いようのない、Iron MaidenとMetallicaを混ぜあわせて数年寝かせて熟成させたような音楽性。これぞラウドパーク。かっこいいですね。中域の強いギターのディストーションが気持ち良いです。

ボーカル的には、ジェイムズ・ヘッドフィールド的なディストーションの効いた歌声をベースにしていましたが、要所要所でロブ・ハルフォード的なヘッド域の高音シャウトをキメていて、器用だなあと。しかもギター弾きながらだから凄いよなあ・・・。

Nocturnal Bloodlust

数少ない日本人アクトの一つ。これまた聴いたことなかったんですが、見た目はビジュアル系、音はメタルコアという感じで、朝っぱらでしたが結構人が集まってました。

ボーカルの人はCrossfaithの小家さんをイケメンにしたような見た目で、グロウル、ガテラル、ピッグスクイールと広域のフライ、ホイッスルとメロウなクリーントーンを器用に使い分けていて、すげーと。

ただ、バンド全体の音づくりでハイが過剰だったのか、すべてのパートの音がシャリシャリいって埋もれ気味でした。ギターとかもなんかテクいことやってそうなんだけど、聴こえないんだよなあ・・・。こういうバンド、ライブハウスに多いよなーとも。こういうところで海外のタフガイバンドたちとの差を感じてしまう。

MCで「日本のバンドもええやろが!」みたいな挑戦的なことを言っていたのはかっこよかったです。

KUNI

日本のギターレジェンド。あんまり知らないしほとんど見れなかったんですが、最後の曲でKISSのRock n Roll All niteのカバーをして突然の引退宣言。なぜだ・・・。

THE DEAD DAISIES

これまたあんまり知らなかったんですが、ヴィンス・ニールのいないモトリークルーにボーカリストとして在籍したジョン・コラビがフロントマンのバンドだそうな。脇を固める人たちもダグ・アルドリッチ、マルコ・メンドーサ、ブライアン・ティッシーとどこかで見たことがある人たちばかり。あれ、ホワイトスネイクもう1バンド結成できるんじゃね・・・?

音楽的には王道のブルージーなハードロックで、コラビの少し息漏れのある、ディストーションの効いた歌声が超かっこよかったです。こういう歌心感ある声には憧れしかない。
最後の曲はHelter Skelterのカバー。やっぱ名曲は燃えました。

TERRORIZER

伝説のデスメタルバンド。音が凶悪すぎて笑いました。超かっこよかったですね。ただ、LACUNA COILを観たためあまり観られず。

LACUNA COIL

イタリア出身のゴシックメタルバンド。演奏面は可もなく不可もなくって感じでした。ギター一本だったからか、若干音圧感は薄めだったかも。
しかしながら、メインボーカルを務めるクリスティーナ姐さん、歌声もさることながらステージングが素晴らしかった。モニターに足をかけながら歌う様はとても力強く麗しかったです。楽器を持たないフロントマンは動きでも魅せてなんぼですなあ。
大好きな「Our Truth」を聴かせてくれたのでおじさんは満足です。

Riot

70年代から活動しているのにどこまでもB級な感がたまらない、ベテランメタルバンド。おじさんの本日の本命です。
一昨年唯一のオリジナルメンバーであったギターのマーク・リアリが惜しまれつつ亡くなってしまったんですが、意志を継ぐメンバーがRiotという屋号を守り続けているようです。

「メタル界1ダサいジャケットを持つバンド」と名高いバンドでもあるせいか?、なんとアリーナが入場規制の大入り。まじか。

どんな内容でやるんかいな…と思っていたら、なんと81年リリースのいぶし銀の名盤、『Fire down under』を完全再現。当時のギタリストの片棒、リック・ヴェンチュラをゲストに迎える徹底っぷり。

しかしながらこの『Fire down under』はRiotが「メタル化」する前の作品で、「Swords and Tequila」とかはまだいいんですが、おそらく「Thundersteel」のようなゴリゴリパワーメタルを求めているだろう会場の期待と反し、なんとも煮え切らない感じに。うん、これぞRiotというB級感。PAもイマイチでリックのギターも全く聴こえません。

しかしながら最後に演った「Thundersteel」〜「Warrior」の流れはやっぱ熱かったです。感涙ですわ。

現在のボーカル、トッド・マイケル・ホールは全然有名なキャリアはないんですが、「端正なハイトーン」という形容がぴったりな、ものすごい上手いボーカリストでした。多分歴代Riotシンガーで一番上手いのでは。

力強さのあるヘッドの音域が特徴的でしたが、かといって中域が痩せているわけでもなく、ガイ・スペランザ時代の楽曲も見事に歌いこなしていました。全体的にグダリがちなRiotの演奏陣でしたが、彼の上手さが見事に締めてくれていましたねー。顔もかっこいいし、いやあすごい。

WITH THE DEAD

ドゥームの重鎮カテドラルの元ヴォーカリスト、リー・ドリアンとこれまたドゥームの重鎮、エレクトリックウィザードの演奏陣が組み合わさるという純正培養の轟音バンド。

Riotの裏で全部は観てないんだけれども、重すぎるドゥームの音像でめちゃかっこよかったです。他の脳筋メタルバンド陣と異なり、服装がオシャレ。

あんまり上手い下手で語られることがないような気がするリー・ドリアンの歌声だけれど、ストーナー界隈のがっちり歪ませて歌う歌い方、これはこれで結構すごいと思うんだけどなあ。

SIXX:A.M.

これまたWITH THE DEADと被ってあんまりみてないんです。ニッキー・シックス先生の新バンド。全然予習してないんですが、ちょっと観た感じなんかチャラかっこよく、現代感の増したLAのロックって感じでした。ボーカルの声は甘いトーンでLA的バタ臭さを持ちつつこれまた今っぽい感じ。

ULI JON ROTH

「ソロの曲知らないし、あんまり観る気もでないなあ、飯でも食おう」と思ってた矢先、耳に聴こえて来るScorpionsの「All Night Long」。これは聴かねばと急ぎアリーナに舞い戻った私でした。この日はなんと、ウリが在籍していた初期のスコーピオンズナンバーを全編で披露。「In Trance」好きすぎる。おかげで1日目のスコーピオンズ観たかった想いは大分成仏しました。

歌はサイドギターの人が弾きながら歌っていました。すこしクラウス・マイネっぽさもありつつ、彼よりも地声感の強い、クリーンかつパワフルな歌唱でしたね。

とはいえ、このバンドはなによりもギター仙人ウリ・ジョン・ロートの冴え渡るプレイが素晴らしすぎました。速弾きがすごいギタリストはたくさん世に存在しますが、彼ほど流麗という言葉が似合うプレイヤーもいないんじゃないでしょうか。
あと出音が良すぎました。ストラト系の高域の甘いトーンが出つつ、不思議な太さ・抜けの良さ。ちょっとこの世のギターの音とは思えなかったです。あの特殊なスカイギターの特徴なのか、指でピッキングしてるからなのか、だれか詳しい方の解説が待たれます。

個人的にはベストアクトの一つですねー。

ENSLAVED、 SYMPHONY X

力尽きて飯食いました・・・。

Killswitch Engage

アメリカ発、漢メタルバンド。メタルコアの草分け存在として知られていますね。ザクザク刻みとスクリーム、メロディアスなフレージングとエモい歌メロの対比が心地よいバンドで、観るのを楽しみにしていました。

「My Curse」から始まるセットリストは代表曲のオンパレードで、にわかのぼくでもついていける構成。フェスはこういうの嬉しいです。

そしてまた凄まじい演奏力。各パートの刻みがバッチリハマるので、気持ちよく暴れられます。さすがの安定感でした。また音響も素晴らしく、ライブとしてのクオリティは抜けてたように思います。

現ボーカルは、ジェシー・リーチ。前任者のハワード・ジョーンズがガチうまだったのでどうか…と思ってましたが、ジェシーのボーカルもまたタフでした!PA越しでも感じられる、豊かな声量感がすごい。スクリームもクリーンも、生音でも相当な音量でてるんじゃないでしょうか。あの音量感というか、強さを感じさせるボーカルはメタルコア界隈ではいそうで他にいない気がします。

すごいかっこよかったな・・・。「In Due Time」がずっと頭の中でなってます。

AMORPHIS

Killswitch Engageの裏で観られず。大変残念でし。

Dizzy Mizz Lizzy

デンマークのメロディアスなプログレ・ハードロックバンド。いつの間にか再結成してたんですね。

モニターや幕を使ったすごい凝った演出、安定感抜群の演奏とスリーピースとは思えない轟音でこちらもまた素晴らしいライブでした。個人的な思い入れの薄いバンドでしたが、これを機にもっと聴いてみたいなあ、と思わせる実力が感じられましたね。当たり前か。

ボーカル的には特別語るべきことはないんですが、あれだけ弾き倒しながら普通に上手に歌えるのってすごいですよね。ロックミュージシャンとしては一番かっこいいやつかと。

とりあえず「Glory」が聴けてよかった!

Nightwish

シンフォニック・ゴシックメタルの雄、ナイトウィッシュ。

ナイトウィッシュはフロントの女性ボーカルが2回変わっています。有名なのはターヤ・トゥルネンの時代で、クラシック由来のソプラノスタイルをメタルに取り入れたことが当時大変衝撃的でした。

その後、ポップな歌唱スタイルのアネット・オルゾンを挟み、現在にフロール・ヤンセンに。実は彼女のナイトウィッシュは初めてだったんですが、フロール姐さんのボーカルはすごかった
クラシカルなスタイルも、メタル的なディストーションの効いたスタイルも、パワフルな地声の張り上げも曲によって使い分ける技術。強すぎる・・・。
声楽界には「女声にはファルセットがない」あるいは「(男性的な)ヘッドボイスがない」という説があった気がしますが、彼女の声を聞く限り多分誤りでしょう・・・。

あとナイトウィッシュはメンバーそれぞれがファンタジーのキャラクターっぽくて舞台を観ていて面白いなあと。マルコは多分エルフ、エンプはホビット、トーマスはヴァンパイア的な何かでしょう。ボーカルは、ターヤが魔女、アネットが魔法少女なら、フロール姐さんは魔法戦士といった趣でしょうか。

最近の曲が多かったのか「Nemo」「Wishmaster」などを除きあんまり曲は知らなかったんですが、全編キャッチーなのでとても楽しめました。

Whitesnake

本日の大トリはデイヴィッド・カヴァデール率いるホワイトスネイク。

ヒット曲も多く、また彼がDeep Purpleでも歌っていたこともあり、どんなセットリストでくるのか、と思っていたんですが、「Bad Boys」から始まる、ホワイトスネイクのオールタイムベスト的構成。「Fool for your loving」「Is This Love」「Crying the rain」「Here I go again」などまあ、思わず一緒に口ずさんでしまいます。

デビカバさんも冒頭からハイトーンシャウトを決め、心配されていた声の不調も払拭してみせます。とはいえまあ彼も御年65歳、さすがに結構辛そうだったんですが、他メンバーの分厚いコーラスワークで楽曲を完走していきます。
キーボードにあの凄腕ボーカリスト、ミケーネ・ルッピがいると聞いて一体なぜだ・・・と思ったのですが、デビカバさんが歌いきれなくてもショウを破綻させないための措置なんでしょうね。プロ根性に頭が下がる思いです。
そしてやっぱり低音域のブルージーなトーンは今なお素晴らしい。彼の良さはその歌心にあると思うので、もっと中低音域を聴かせる曲をこれからはもっと歌ってほしいなあと思いました。

最後の最後の曲はDeep Purpleの「Burn」。やっぱこれだよ盛り上がるよね。最高でした。

まとめ

ライブの余韻のままに書いたらものすごく長くなってしまった・・・おかしい、「すごい」と「強い」しか書いていないはずなのに5000字越え・・・。

やっぱメタル、最高ですね。

歌好き目線で見ても、舞台に登場する人々が化け物しかおらず、あんな風にはなれないまでも少しでも近づけたらなあ、なんて想いが高まった1日でした。

ただまあ耳鳴りがやばいんで来年こそは↓みたいな耳栓買って参戦しようと思います笑


引用:http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00XKYTZ8G

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。またラウドパーク参戦組の方はお疲れさまでした。いつもどこで何をしてるかわからないメタラーの皆さん方ですが、また来年約束の地さいたまで会いましょう。

ではまた。