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デスボイス専門ボイストレーナー・いわお(@burn_the_sky)さんのレッスンを受けてきました

      2017/04/29

ボイトレ情報

先日ラウドパークで見たKillswitch Engageがカッコよすぎてライブ後ずっと聴いているんですが、聴いていると「自分でも歌ってみたい」とフツフツと湧いてくるのが歌好きの性。

かっこよすぎる・・・。

しかしながら、何を隠そうこの私、デスボイスができないのであります。兼ねてより本ブログではスクリーム系のエントリも何度か扱っていて、自分でもやってみてはいたんですが、中々取っ掛かりを得ることができずにおりました。

となれば、誰かに教えを請いたい、ということで。
先日、デスボイス専門ボイストレーナーのいわお(@burn_the_sky)さんのレッスンを受けてきました。

いわおさんは現役の大学生ながら、デスボイスに関してかなりの知見と凄い発声力をお持ちで、ボイトレの業界でも俄かに話題になっている方です。

もともとは大学のサークルのバンド活動の中で様々なスクリーム系ボーカルをコピーしながら卓越したデスボイスを獲得していったそうです。現在はボイトレ的なメソッドのみならずアカデミックな知見も含め、学際的なアプローチでデスボイスの神秘に迫っています。

いわおさんに許可をいただいたので、今回はその日のことを記事にしていきます。

フォールスコードスクリームの音量

今回ぼくは都内某所のリハスタで一対一のレッスンを受けました。

最初にいわおさんのフォールスコードスクリームを聴かせて頂いたんですが、まず驚くのがその「音量」。

あれ、エレキギターかな・・・?というような出音です。生声の反響でリハスタのシンバルが震えていました。力強く響き、美しさを感じるトーンです。ぼくはただただ「すげえ・・・」と口をあんぐりさせていました笑

いわおさん曰く、フォールスコードスクリームには何より呼気圧が必要、とのことです。
「3秒で全ての息を吐き切るくらい」とおっしゃっていましたが、実際に楽曲中でもワンフレーズ毎に息を全部使い切るようですね。それくらい多量の息を仮声帯に当てて鳴らすため、相当な音量がでるのだとか。

フォールスコードとフライ

ここで、スクリームのもう一つの方法である「フライスクリーム」に言及しながら両者の違いを教えてくれました。

フォールスコードは文字通り、仮声帯を動かして歪を作ります。かなりの呼気圧が必要な発声で、出音も凄い音量がでます。
一方、フライは声帯で歪を作ります。ボーカルフライの技術の延長ですね。なので、フォールスコードに比べて生音の音量は大分小さめになります。しかしながらマイク乗りは良いため、PAを通すと化ける声になります。

これまで、この辺の違いに関してなかなかネット上では情報が見つからずわからなかったんですが、実際にデモンストレーションして頂き生音を聴き比べると両者の違いが大きく、なるほどなぁ、と納得できました。

メソッドに関して

実際のところ、全く仮声帯を動かせない、という方は直ぐにデスボイスにとりかかることは難しいようです。「咳込み」など、仮声帯開発のとっかかりとなる方法論は色々ありますので、できないよ、という方は試しにやってみて仮声帯を感じてみましょう。以下のあたりが参考になるやもしれません。

喉を傷めないスクリームの出し方(false chord scream)

ぼくの場合、すでにある程度仮声帯を動かせる感じではあったのですが、「デスボイスと通常の歌声は違うもの」というバイアスが結構強かったせいか、喉のポジションの変化などの小手先で調整しようとしていて、無用な力みが入っていたようでした。

実際にいわおさんの生音のデモンストレーションに合わせ、リラックスしつつもめちゃめちゃ頑張って呼気圧を当てて仮声帯を鳴らすことで、一応少しスクリームらしい音色を得ることができました。

とりあえずの今回のぼくの進捗はこちら。


…いまいち歪みきってない部分もありますが笑 一歩前進です。

まあこのような感じなので、最初の仮声帯の存在を確認するステップはともかく、フォールスコードスクリーム自体の練習は大音量を出せるところでしか行えないのかもしれません。

また、とりあえずスクリームを出す、というのが今回の目標でしたが、曲に落とし込むための母音の変形やピッチの調整は別途練習が必要でしょうね。

まとめ

フォールスコードスクリームは呼気圧が大正義

フォールスコードとフライは実は結構違う発声

気になる喉へのダメージですが、いわおさんは「声帯の疲労よりも先に身体が疲れる笑」とおっしゃっていました。
なかなか言いえて妙で、ぼくの場合は喉のイガイガ感は殆どなかったんですが、喉の謎の筋肉がつりました笑

何はともあれ、生音のデスボイスを聴ける機会というのは貴重です。個人的には今まで中々に苦戦していたんですが、一応とっかかりが掴めた感があるので。ネットが発達して色んな動画等見れる昨今ですが、生音で体験してみないとわからないことがやっぱりあるなあ、と強く思いました。

個別レッスンの他、不定期で複数人でのワークショップ形式の講座もやられているようなので、東京近郊のデスボイス難民の方は是非一度いわおさんのスクリームを体感してみてはいかがでしょうか。

いわおさんの連絡先↓

デスボイスを考察する会(1人)(ブログ)

ではまた。

1/13/2017追記

上記の「フォールスコードスクリーム」と「フライスクリーム」に関して、理論を改められたそうなので以下ご紹介しています。
フライスクリームもまた、フォールスコードだったのです…。詳細は以下。

フライスクリームができない方必見!「まずボーカルフライ(エッジボイス)を忘れよう」という動画