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【来日記念】アクセル・ローズ(Guns N’ Roses)のボーカルはやっぱり凄いという話

      2017/04/29

思ったこと

axlrose

偉大なるロックバンド、Guns N’ Rosesの来日公演がいよいよ近づいて参りました。ブログをご覧のロックファンの皆様は参戦されるんでしょうか・・・。

ぼくはといえば、ファッキン別件でライブには行けず泣く泣くこのエントリをこさえている訳ですが、何かとガンズの話題が目に付きますので、ついつい『アペタイト・フォー・ディストラクション』やら『ユーズ・ユア・イリュージョン(1も2も)』やらを聴いてみたり。いやあ名盤は何度聴いてもカッコいいですね。

さて、ガンズのボーカリストといえば言うまでもなくアクセル・ローズその人であります。今回はスラッシュとダフが合流してオリジナルに近い編成ですが、かつてオリジナルメンバーがチリジリになった時期もガンズに留まり看板を支えていたバンドのアイデンティティそのものの人ですね。

破天荒な言動やパフォーマンス、あるいは容貌の変化など何かと音楽以外の話題が多いロックスターのアクセルですが、改めて作品を聴き直していると、当たり前ですがそのシンガーとしての力量にハッとさせられます。

さて、今回はそんなガンズの来日に乗っかって、「アクセル・ローズの歌声、凄いよ」という話を書いていきます。

独特のハイトーンボイス

アクセルの特徴といえば、まずあの独特のハイトーンボイスを挙げられることが多いのではないでしょうか。

しかし、かっけえ・・・。
いつも発情期の猫みたいだなと思います(勿論ディスではないです)。
以前扱った動画の記事で、B’zの稲葉さんは「裏声を歪ませたもの」という表現をしていました。メタルゴッドこと伊藤政則さんも、ガンズ、というよりアクセル・ローズの声について、「衝撃的だった」と当時を思い出して語っています。

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確かにあの特殊な歌声は、それ以前のロックシンガーにはおらず、強烈な個性を放っています。ある種の「声の発見」とも言えるでしょう。
意外と知られていませんが、70年代に活躍した英国のハードロックバンド、ナザレスのダン・マッカファーティに影響を受けているともいわれていますね。

言われてみると、拗ねたような?ハイトーンボイスが良く似ております・・・。

ディープな低音域

ハイトーンシンガーとして知られるアクセルですが、実は凄い低い声がでます。地の声はバリトンでしょうか。「Don’t Cry」とか、はじめて聴いたときは別メンバーが歌っているものだと思っておりました。

こんなエモーショナルな低音で歌われたらおっさんでも泣いてしまいます。泣くなといわれても。
声色を使い分けることによる、表現の幅広さがガンズの楽曲の魅力にもなっていますね。

強いディストーションボイス

ブルージーさも感じる、独特の歪みを多用していますよね。スティーブン・タイラーともディビッド・カヴァデールとも違う、絶妙なバランスだなぁと思います。

特にライブ音源だと顕著に強い歪みが感じられます。ところどころ声が二重に聴こえるのは私だけでしょうか・・・。

年齢を重ねた近年のライブでは発声法を変えているのか、かなり歪み控えめな感じです。


こちらもよいですが、どことなくセーブしている感じが少し物足りない気もします。

おまけ:アクセルのように歌うには

さて、そんなユニークなロック声を持つアクセルですが、そんな彼のように歌いたい、という奇特な方がいた場合、この方の真似の動画が参考になるかもしれません。

・・・似すぎていて笑いますw

アクセル風歌唱には色々な観点があるのは勿論なんですが、特に意識すべき点は以下2点かなあとは思います。

鼻腔共鳴を強める


ケン・タンプリンさんはアクセルの声のポイントについて、鼻腔共鳴を使うこと、という旨をお話されています。
鼻腔に集中しすぎて声のバランスを崩しがちになった個人的な経験から、やりすぎはオススメできません。が、アクセルのように歌いたい、という場合には必要な観点かと思われます。以下はご参考まで。

間違えやすい?「鼻腔共鳴」と「鼻声」の違い

ディストーション


アクセルの声には、がなり成分がかなり強く感じられます。ケン・タンプリンさんいわく、「フルテンの歪み」です。こちらも方法を間違えると喉を痛めてしまいますので、慎重に痛みのない鳴らし方を探っていきましょう。以下の辺りが参考になるやもしれません。

喉を傷めないがなり声の出し方

まとめ

いかがだったでしょうか。

アクセルは世界的なモンスターバンドのシンガーですが、その歌声は決して「王道」ではありません。彼自身の歌声、オリジナリティを追求した結果なのではないかと思います。先人達の教えを受け、「良き発声」「良き歌声」を目指すのも一つの方法ですが、ロックシンガーならば、アクセルのようにこれまでに聴いたことがないような、新しい歌い方を模索するのもまたロマンがありますね。

まあ、来日公演行かれる方は僕の分も楽しんできてください…!
ではまた。