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チェスター・ベニントン(Linkin Park)の歌い方

      2017/04/29

ボイトレ情報

2000年代を代表するモンスターロックバンドといえば、まず名前が挙がるのがリンキンパーク。モダンヘヴィネスを基調としつつ、様々な音楽性を取り入れたその作風はキッズならばホイホイ手を出してしまうカッコよさがあります。
このバンドの作風を支えているのが、フロントマンであるチェスター・ベニントンの声です。繊細なクリーントーンとディストーションの効いた声を使い分けるその歌声は圧倒的。ぼくも最近とても好きなシンガーです。

ということで今回は、ぼくの敬愛するケン・タンプリンさんが彼らの代表曲である「Numb」をカバーされている動画を観つつ、「チェスターの歌い方とは」的なことを考えていきたいと思います。

”Numb”Linkin Parkの解説

まずはケン・タンプリンさんのデモを聴いてみましょう。
・・・さすがの上手さです。しかし、ケンさん独特の80’sフレーバーがほとばしっており。
チェスターというより、どことなくスコーピオンズのクラウス・マイネっぽさを感じます笑

Cメロはいつもの”ケンタプリンスタイル”で歌い方で歌われています。強い。

チェスターは軽い⇔重いを使い分ける

ケン先生曰く、チェスターのクリーンパートは「リリックテナーのアプローチ」だとのことです。リリックテナー、ラテン読みではリリコになるんでしょうが、これは声楽用語でテナーの中の声種になります。テナーの中でも、”軽い”声を指すそうです。

動画の中では、ポール・マッカートニーやマット・シャドウズ(Avenged Sevenfold)も同様にリリックテナーだと言及されています。先の例だと、クラウス・マイネもまたリリックテナーに当てはまるんじゃないでしょうか。

この「Numb」に限らず、リンキンパークの多くの楽曲では、AメロBメロを軽い音で歌い、サビをハードな、歪んだ音で歌う、というアプローチが行われています。静と動の対比がかっこいい、ニルヴァーナ以来のオルタナ伝統芸能です。

さて、動画の中では、「重く歪ませることは、リリックテナーにとって危険」というようなことが言われています。リリックテナーにとって歌詞は重要だが、ディストーションによってそれらを崩してしまうから、というようなことらしいです。

歪んだ声を意識するあまり、歌詞や音程がイマイチになってしまう、というのはリンキンパークを歌う際に嵌りがちなワナに思います。ケンさんの言うとおり、最初に音を作り上げ、その後に歪んだ声のアプローチに挑戦しましょう。

「Numb」のサビはブレスのない(少ない?)非常に長いフレーズになりますので、息をコントロールして、しっかり歌いきれるように、的なこともおっしゃっています。

まとめ

チェスター風に歌うため軽い声のアプローチをマスターする

次に歪んだ声を体得し、サビを強調

チェスターといえば歪みパートにばかり目がいきがちですが、クリーンパートのメロウな軽やかさこそが歪みパートの印象を対比的に強くしているんですね。表現という点から学ぶべき点は多そうです。
しかしながら、「じゃあどうやって歪ませてるんじゃい」という疑問はもっともです・・・。これに関しては、以下のあたりの記事が参考になるかもしれません。

Linkin Parkを歌いたい方必見!?高音ハスキーボイスの歌唱方法

喉を傷めないがなり声の出し方

ではまた。