Rock Vocal Tips

海外ボイトレ情報ほかロック歌唱研究ブログ

【余韻】LOUDPARK2017(2日目)の感想

   

ライブ参戦

ライブにあまり足を運べていないぼくですが、年一のラウドパークはやっぱり楽しみなのであります。
今年はマイケル・シェンカー、サバトン、メシュガーらが出演する2日目に参加してきたんですが、コレがまた尋常じゃないくらい楽しくてですね。余韻に浸りながらこのエントリーを手がけております。はあ仕事が辛い。
正確な情報はメジャーな媒体などで網羅されているかと思うので、このブログではざっくり感想をつらつら書き残しておきます。お気持ち程度のボーカル目線のコメントも合わせてご確認下さい。

CRY VENOM

初めて聴きました。同期入った系のナウいサウンドに、モダンなメロディ。EDM世代の若者たちのこのバンドは、さしずめ外人版Fear,and Loathing in Las Vegas(+メロスピ)って感じだけど、多分ラスベガスのが上手いと思います。やりたいことはわかるんですが、歌・演奏力がちと追いついてない感じでしょうか。PAの環境も影響してそうでしたが。

音源聴くとええ感じだし、あとメンバーがイケメンなので、セールス面含めポテンシャルありそう。

多分この曲だったと思うけど、前フリのMCで、「do you wanna dance ?」ってラウパ感の薄いMCをしていて、とても良かったです。

シークレットアクト

シークレットアクトが誰なんだろうかと、妙な期待感からかアリーナが一杯に。SEはMotorheadの「Ace of Spades」、これはもしや…?

そう、アモット兄弟率いる「BLACK EARTH」です。今回のラウパには、アモット先生成分が足りないと思っていました。名曲「Bury Me An Angel」から始まるセトリには思わず大歓喜。期待以上のシークレットアクトでした。クリマンさんGJ。

しかしながら、ヨハンのだせえアクションがかわいい。オジー・オズボーンの域に片足つっこんでると思います。

アウトレイジ

朝食のため離脱しました。 橋本氏の極悪ボーカルは好きなんですが、イマイチハマれないバンドなんですよね、なんでだろう…。オススメあれば教えて下さいませ。

APOCALYPTICA

チェロでメタルする異色のバンド。遠巻きに眺めていました。歪んだチェロって面白い音色ですね。「Master of Puppets」は名曲ですね。チェロでアレンジされて改めて聴いてみると、メタリカの曲って格調高いというか、メロディがヨーロッパ的だなぁと感じました。全編インストだったんですが、Ride the Lightningあたりで「Tokyo!Singin!」みたいに煽ってたフロントマンの人?は凄い歌いたそうだったから、最早歌えばいいと思いました笑

ラウドネス

ご存知日本のトップメタルバンド。緑色に光る高崎さんのギターかっこいい。
前半は新しいアルバムからの曲でした。正直、「The Sun Will Rise Again」しかわからず。隣に立っていたファンと思しきおじさん達が、「にわかは昔の曲しか知らねえからなあ」みたいなことを仰っていて、猛省し今後聴き込むことを誓いましたね。
後半の往年の名曲群。割となんどもライブで観ているはずなんですが、それでもかっこよ過ぎて。
「CRAZY NIGHTS」「IN THE MIRROR」「CRAZY DOCTOR」「S.D.I」の流れは涙なくして観れませんでした。
ボーカル的には、二井原さんの歌がこれまでの観た中でもかなり切れていた方だったと思います。「IN THE MIRROR」のサビのE5などはフェイクで出していましたが、細いヘッドにするよりぼくはずっと好きですね。二井原さんの声の魅力は何より中高音のソウルフルな太ましさだなあと。

DEVIN TOWNSEND BAND

スティーブ・ヴァイの作品のシンガーとしてしか知らなかったけども、めっちゃ歌うまい人でした。スクリームもクリーンもかなり質が高くてビビりました、もっと曲聴こう…何聴けばいいか教えて下しあ。構築的でヘヴィ、壮大なサウンドスケープで、ミュージシャンが憧れそうな音だなあとふと感じました。

BLACK STAR RIDERS

シン・リジィのスコット・ゴーハム率いる、シン・リジィのような漢ロックバンド。
しかしシン・リジィの曲は「The Boys Are Back in Town」のみの演奏で、あとは結成後の楽曲。
大抵こういったパターンの場合、現在進行系をアピールしたいバンドの意に反して昔の名曲を求める客…という構図になりがちなんですが、BLACK STAR RIDERSの場合は、曲も出音もマジで現在進行系でした。シン・リジィを感じるツインリードにリッキーの男っぽさ溢れる歌声が刺さります。
「Bound for Glory」とかは恥ずかしながら涙が止まりませんでした、こういうシンプルなかっこよさに弱い。ロック。
スコットゴーハムみたいなナイスミドルになりたい、そう強く感じましたね。

CRADLE OF FILTH

昼飯で離脱。メシュガー待機につき遠方から。遠巻きに見ても、ダニ・フィルスのボーカルがエグかった。ホイッスルのシャウト、スクリームの凶悪さと声色も多彩で、ボーカルテク的にはベストアクトでしょう。技巧派の方は是非一度聴きましょう。

CRADLE OF FILTH – Heartbreak And Seance (OFFICIAL UNCENSORED VIDEO) from Nuclear Blast on Vimeo.

ホントはもっとちゃんと聴きたかったんですが、オカルティックな音に、ブラック・スター・ライダーズの余韻で一杯一杯の私はついていけませんでした…。

MESHUGGAH

変態。コレ一言に尽きる出来でした。
ぼくは今回初MESHUGGAHで、「Bleed」とか演奏できるん…?と半信半疑だったのですが、そんな不安は始まった瞬間に消し飛びました。恐ろしいほどヨレないリズム、とても人間業とは思えません。
変拍子に合わせたライティングがまた超絶技巧で、これまた人間業とは思えず。轟音の刻みに導かれ、何かの高みに到達してしまう感がありました。なんかすごかったんだけど文字にしにくいですわコレ…。
MCは英語なしの全編日本語という郷に入れば郷に従え方式で、イェンス氏のいい人ぶり?が伝わってきました。

SABATON

旬のパワーメタルを初体験しました。前回のラウパ参戦時には行けなかったんですが、これが凄まじいステージだったようで、今回の参戦も楽しみにされていた方が多いはず。

さて本編ですが、一曲目の「Ghost Division」から全編思わず吹き出してしまうほどのピュアメタルに心が踊りました。
ボーカルのヨアキム、ディープで逞しすぎる歌声もさることながら、フロントマンとしての振る舞いがすばらしいですね。ステージを駆け巡る姿は勇ましくも少しコメディ的で。ちょっとかわいさがあってずるい。
新加入だというギタリストをいじったり、バンド内の雰囲気の良さも感じられ、なんか幸せな気持ちになるライブでした。

楽曲は音源で聴くとややシンプル過ぎるなぁと思っていたんですが、そのわかりやすさゆえ皆で歌って踊るのがとても楽しくて。まさに「ライブで演って初めて完成する」類の曲だと思います。最高。。。

GENE SIMMONS

KISSのジーンシモンズが、自身のバンドを率いて行うステージ。
「KISSの1/4やないか!」という批判もありますが、やっぱ有名曲はつよいです。「Deuce」とか聴くだけでやっぱ心躍りますよね。
漫然とラフな感じの演奏はビール飲みながら観るのにちょうどよし。欲を言えば前半に観たかった。
ジーンシモンズのルックス、ハードロックスタイルの声は驚くほど衰えておらず年齢不詳感が凄いです。がなってベルトする系のシンガーって意外と歳とっても劣化する人少ない気がしますな。
MCでのジーンシモンズの日本語の発音の良さに来日公演のベテランの風格をみました。“BAND”を”BANDO”と発音する外タレは彼だけでしょう。
なんかの特典でしょうか?ライブ後半は、一部のお客さん?をステージに上げてパフォーマンスする演出。状況の掴めない一般客のぼくとしては正直「?」でしたが、ステージ上のおばちゃんたちが多分人生一の笑顔をしていたのでよしとしましょう笑

MICHAEL SCHENKER FEST

今年のトリは神こと、マイケル・シェンカー。

インストの大名曲「Into The Arena」から始まり、一曲目から泣かせにきてます。マイケル・シェンカーのギターの音、ホントかっこいいですよね何なんでしょう。去年のウリ・ロートのギターのトーンのときも思いましたが、ドイツにはエレキギターのチョーキングに関する門外不出の秘術でもあるんでしょうか。

シンガーは歴代3人の交代制、それぞれが自身の時代の曲を歌います。

冒頭は、ゲイリーバーテン。キーはキツそうでしたが、昔のライブテイクもそんなもんなんで、ご愛嬌ですね。ハイラリで鋭い声質と胡散臭い動きが相まってなんともご機嫌なロックンロールなパフォーマンスでした。「Arm and Ready」とか、曲が強いのはこの人の時代だよなあ。

続いて現れたのがグラハム・ボネット。銀のスーツに黒ネクタイというお姿は黒シャツばかりのラウドパークにおいて異質の存在感を放ちます。「Desert Song」、「Dancer」とか「Assault attack」とか、鬼畜ソングの数々を あのベルトする唯一無二の高音でシャウトしていきます。年齢考えると凄まじい声の張り、痺れました。あとは衣装もそうですが、声に動きに目が離せず、思わずマイケル・シェンカーを食ってしまうようなパフォーマンス。ほんと凄かった。

3人目はロビン・マッコーリー。一番歌が上手かったのは彼ですね!持ち曲の知名度はやや劣るものの、良質なハードロックボイスを聴かせてくれました。フィル・モグは流石にいないので、UFO時代の曲を担当したのもの彼。「Rock Bottom」は最高にかっこよかったですわ。

アンコールには「Doctor Doctor」で〆。哀愁メガ盛りのこの曲はエンディングにぴったりだなあと。

まとめ

なんか、いいですよね、一年に一回、お祭りがあるの。末永く続いてほしいものです。
ボーカル的にもすっごい学びが多いので、非メタルの方にもおすすめです。歌云々だけでなく、ステージ上での存在感、スケール感が皆素晴らしく、ホント痺れます。

ではまた来年、さいたまで会いましょう、Stay Metal!