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どうやったらもっと歌を聴いてもらえるのか、心理学的に考えてみた

   

ボーカルライフ

2018年になりました。明けましておめでとうございます。
ぼくの今年の抱負は、「アウトプットを増やす」です。ブログ投稿はもちろん、歌の音源や人前で歌う機会なども増やしていきたいなと考えています。

このブログを読んでくださっている方の中には、歌を歌っている方、ライブ活動をしている方が結構いらっしゃるのことかと思います。そういった皆さんの悩みとしてよく聞くのが、「なかなか自分の歌を聴いてもらえない」という声です。しかも、結構な実力をお持ちの方でも「ライブをやっているが、イマイチ集客に苦労している…」「歌を投稿しているが、あまり再生されていない…」と悩んでいる様子が散見されます。ぼくも何かしら音源を投稿していますが、まあ再生されないですね笑

さて、そんなときに一度考えたいのが、「どうやったら自分の歌を聴いてもらえるのか」ということです。歌を歌っている立場からすれば、「歌いたい」という想いが強いため、中々聴いてくれる人のことまで考えられないものですが、歌うばかりでなく、聴いてくれる人に対して意識を向けることで、もっともっと聴いてもらえるようになるのではないかと。

そこで今回は、「影響力の武器」という社会心理学の古典で扱われた、人から強く影響を受ける際の6つの心理を基に、「どうやったら自分の歌が他人に聴いてもらえるか」ということを考えていきたいと思います。


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1.好意がある

たとえば、親しい友達が歌った歌なら、何はともあれ「聴いてみたい」と思いませんか?
「好意」というのは、それだけで「何かしてあげたい」と思わせる強い武器になります。
しかしながら、「好意」だけに依存するのは、「広く多くの人に聴かれる」という観点からは難しいかと思われます。もし「好意」だけが「歌を聴く」理由ならば、あなたを知らない、友達でもない人が、あなたの歌を聴く理由がないためです。他の要素と組み合わせて活用するとより高い効果を発揮するかと思われます。

2.お返しをしたい

お土産をもらったら、次旅行に行ったときに自分もお土産を買って返さなければ、と思いますよね。
一般的に、人には「何かをもらったら、お返しをしなければ」という心理が働くようです。
nanaという音楽投稿アプリでよく見かけるのが、「#拍手返します」のタグです。これは「自分の歌を聴いて拍手してくれたら、あなたの投稿した歌を聴いて拍手し返すよ」という仕組みで、見事に「お返し」の心理をついています。そういえば、バンド界隈でも、仲間のバンドと相互にライブに集客する、という手法がありますよね。
「お返し」の心理をつくことはとても効果が高いのですが、やり過ぎはおすすめできません。
「お返しをしなくてはならない」ものを抱えすぎると、経済的、時間的、心理的にとってもしんどくなるので…。ほどほど位がよいんではと。

3.一貫性をもちたい

実はぼくは週刊少年ジャンプを毎週買って読んでいるのですが、漫画の続きの内容が気になるというよりむしろ、なんとなく習慣になっていて抜け出せないという側面が強いです。
人は、過去の自分の言動と矛盾した行動をとることにストレスを感じがちなんだそう。この性質は、継続的にあなたの歌を聴いてもらう際に特に効果的なのではと思います。
ポイントは、継続を断ち切る理由を作らせないことでしょうか。バンドの寸評とかでよく、「○○はメジャーに行って変わった」とか「△△は大作志向からポップ志向に変化した」とか言ってファンを辞めてしまう、というファンの声を聞きますが、これはファンに「辞める理由」を提供してしまった一例ではないかと思いますねー。

4.社会的に証明されている

食べログで皆の評価が高い店はいい店な気がしませんか?社会的に価値が証明されているモノにぼくら人間は弱いようです。
この心理は、「歌を聴く」という瞬間にも現れます。たとえば、ある人の歌を上手・すごい・かっこいい等と皆が言っていれば、聴いてみようと思うことが多いのではないでしょうか。また、SNS上ではRTやいいね!の多さがそのまま「聴く理由」になることがあるかと思いますが、これはRTやいいね!の多さによって「社会的に価値が証明されている(ように感じる)」ため、と考えられます。

5.権威がある

社会的証明と似ていますが、第一人者の「お墨付き」も「聴く理由づけ」として有効です。
著名なアーティストがもしあなたの歌を評価してくれたら、かなり多くの人が聴いてくれるのではないかと思います。また、カバーバンドの人だったら、「ご本人」のお墨付きは何よりも価値があるでしょう。
「お墨付き」を得る際に重要だとぼくが思うのは、「正しい」権威からの「お墨付き」をもらうべき、ということです。たとえば、「歌を聴いてほしい」のにITベンチャーの社長のお墨付きを得る、みたいなことはあまり効果的でないように思います。ITベンチャーの社長はある方面では凄い権威でしょうが、決して音楽の権威ではないのです。

6.希少性がある

人は「限定」という言葉に弱い、と言うのは近所のスーパーのお母ちゃんたちが証明しています。
「歌」にも同様に、限定感をもたせることで「聴く理由」になることがあるでしょう。
「○○でやるライブでしか聴けない」「何月何日までしか公開しない」というような形で飢餓感を煽ることで「聴きたい」という欲求を高めることが出来ます。
この「希少性」については、「社会的に証明されている」とか「好意がある」とか、他の要素がないと成立しにくいかもしれません。また、「限定」をしすぎることによって、他の要素、例えば「好意」などを損なってしまう場合があるのは注意が必要でしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
「『歌が上手い』とかが聴く理由になるんじゃないの?単純に歌が上手ければ聴かれるのでは?」という風に感じられる方も少なくないかと思います。
しかしながら、それらはすぐには聴く理由にはならないかと個人的には思います。なぜなら、それは「少なくとも一度聴くまではわからないから」です。「上手い」ということが社会的に証明されていたり、「声質が好みだ」という「好意」が「聴く」際の直接的なドライバーになるのではないかと。

…まあ、僕自身に「音源が凄い回数再生されている」ということがないため、この記事の内容に「権威」はありません…。もしこの記事が有用だなあ、と感じていただけたなら、是非↓からSNSで拡散して、この記事の価値を「社会的証明」して頂ければと思います笑
ではまた。本年もよろしくお願いいたします。